樽に触れてくつろぐひととき

バレルクラフトローテーブル

サントリーが保有するウイスキー樽の中から、480L〜500Lのウイスキーを貯蔵できる「パンチョン樽」を選び、解体した側板をまっすぐな家具材へと伸ばしたのち、一本一本丁寧に表面を整えて、テーブル天板を作りました。

ウイスキー樽は、樽の胴に数本の帯鉄（おびてつ）と呼ばれる鉄の輪を嵌め、側板全体を締め付けることで気密性を高めています。胴の膨らんだ形状は、液体を詰めた状態での運搬しやすさも考えられた、職人の知恵が込められた優秀な容器でもあります。

バレルクラフトローテーブルは、側板で作った天板に、帯鉄をイメージしたスチール脚を組み合わせました。職人のハンマートーン加工により生み出された風合いが、長い年月を過ごしたウイスキー樽の息遣いを感じさせてくれる、こだわりのローテーブルです。

樽の温もりが紡ぐ豊かな時間

バレルウイスキーチェア

柔らかい曲線が生み出す優雅なフォルム。バレルシリーズの印象的な曲線は、ウイスキー樽のカーブをそのまま活かしたもの。

ウイスキー樽に使われる側板は、およそ30~40本。数十年にわたる貯蔵に耐えられるよう、様々な幅の材を取り混ぜて作られています。

この、カーブ角度も幅も異なる材を1本1本選別し磨き上げながら、職人が家具の姿へと組み上げていきます。

ウイスキーチェアのひときわ存在感のある肘置きには、特に幅の広い材を使い、鏡板をはめ込んでいた「アリ溝」を残して仕上げました。

深く腰かけて、ふと触りたくなる。ウイスキー樽のだった証や風合いとともに、贅沢な時間を過ごしていただきたい、とっておきのパーソナルチェアです。

ウイスキー樽の浪漫を傍らに

樽キャビネット

サントリーウイスキーを育んだ樽の種類の中から、180Lサイズのバーレル樽を選び再生しました。

帯鉄と呼ばれる鉄の輪を外すと、樽はバラリと一気に分解します。バラバラになった側板の１枚１枚を研磨したのち、職人が丁寧にもとの樽の形に、今度は家具として作り上げたのが、樽キャビネット。

ウイスキーを詰めた「ダボ穴」も残した、樽の形そのままのキャビネットでは、樽の大きさや樽材の厚み、重厚感を、存分に堪能していただけます。

樽として過ごした時が刻まれ、同じものは一つとしてない樽キャビネットは、ウイスキー愛好家のためのとっておきのインテリアではないでしょうか。